スウェーデンスタイル・ブログ swedenstyle.blog

About Me

ストックホルム在住のデザインライターより、最新情報を随時発信しています。

Links

Search


« グロービッシュでビジネスディナー | Home | 秋の味覚、スウェーデン産 »

幸福度ランキング

By Swedenstyle | August 27, 2010

7月27日に発売された北欧スタイル誌、8月25日に発売されたニューズウィーク誌は、共に世界一幸せな暮らしをテーマにしたものでした。北欧スタイル誌の情報は2008年のものですが、ニューズウィーク誌の情報は最新のものです。ランキングの根拠は、教育、健康など5項目の総合ポイントです。ランキング1位はフィンランド、2位はスイス、3位はスウェーデンです。トップ10までに北欧4カ国が入っています。

世間的に北欧は世界一幸せな国と言われているようです。確かに北欧に暮らしてみて、とても暮らしやすい国だと感じることは多々あります。そのいちばんの理由は、全ての国民が平等に教育や医療を受けられる、ということにあると思います。そして私が最も感謝していることは、差別の少ない国であることです。ヨーロッパでは少なからずアジア人に対する差別があります。しかしスウェーデンに暮らし、私は一切差別を感じたことがありません。これはとても幸運なことですが、スウェーデン人は子供の頃から平等ということを頭に叩き込まれた教育を受けています。男女平等、人種の平等、国民の平等など、いろいろな人と話をして、感心することもたくさんあります。

先日、妊娠8ヶ月ほどの知人の女性に、子供の性別がどちらかは分かっているのか聞いてみたところ、それは聞かない主義なの、と彼女は答えました。男でも女でも1人の人間に変わりはないから、とのことです。では出産準備はどうするの?と聞いたところ、どっちが生まれてもいいように、ユニセックスなものを用意しているわ、とのことでした。赤ん坊の頃から男だから女だからと決めつけて育てたくない、というのです。これにはちょっと目からウロコでした。つい男の子だったらブルー、女の子だったらピンクという勝手な決めごとが頭をかすめていましたが、こういう考え方は古いのですね。

幸福度ランキングの項目のひとつである政治環境で、スウェーデンは1位に輝いています。スウェーデンでは9月に総選挙を控えていて、まるで知っていたかのようなタイミングですが、現在の与党である右の穏健党か、4年前に政権を奪われた最大党で左の社会民主党のどちらが政権を取るかが大きな注目となっています。先日手に取ったカルチャー新聞Nöjesguidenには、両党のトップのインタビュー記事がありました。内容は2人のカルチャー感度に関するもので、例えばH&MとMinimarket(新しいモードブランド)はどちらが好きか、Lars WinnerbackとKent(どちらも有名ミュージシャン)はどちらが好きか、といった若者向けの内容でした。選挙活動中のトップ政治家にこんなインタビューをするなど日本では考えられないことですが、これも政治環境がクリアであるスウェーデンならではですね。

世界一幸せな国は、国民が努力してなし得たことです。国民の幸せのために、政治家がじっくりと時間をかけて仕事をしたおかげです。この国に暮らして学んだことは、幸せになるためには自分で努力してつかみ取ることだということです。誰かが何とかしてくれるのではなく、自分で何とかしなければいけないのです。

Topics: ライフスタイル |

Comments