ライフスタイル
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Tuesday, January 3rd, 2012新年おめでとうございます。スウェーデンの新年は、大晦日から年越しまでが盛り上がります。都心の真夜中のバーは驚くほどの人々で混み合いますが、元旦そのものは静かなものです。夜通し盛り上がった人々は元旦は疲れ果て、良く売れる食べ物はピザだそうです。そして2日からは仕事始め。日本のお正月とはかなり違いますね。スウェーデンのお正月にはなかなか慣れず、お正月こそは日本にいたいなと思います。紅白歌合戦、除夜の鐘、おせち料理、年賀状、お年玉、箱根駅伝・・・ そういったひとつひとつがまぶしい思い出です。遠くから思いを馳せて、日々を過ごしています。
お正月というと、自分を見つめ直すいい時期でもあります。仕事から離れてしみじみ自分を見つめてみて、自分の人生はこれでいいのかな、と考えたりします。縁あってスウェーデンに暮らすことになりましたが、日本にいたらどうなっていたのだろう、と思うこともあります。日本にいるとスウェーデンが恋しくなり、スウェーデンにいると日本が恋しくなります。どちらもないものねだりなのでしょうね。これまで通り、行ったり来たりがいちばんしっくりくる暮らし方なのかもしれません。
人生も後半戦に入っていますので、残りの人生をどう過ごすべきかも大切なテーマになってきました。人生は、何かを諦めることで、ずいぶん楽になる気がします。何もかも手に入るわけではありませんし、手に入った幸せに感謝し、それを育てて行くことこそが大切なのかな、と思います。幸せそうなお年賀の報告を見ると、つい自分と比較してしまいがちですが、自分なりの幸せを信じることで、人生も楽になっていくのかなと思う今日この頃です。ただちょっと怠け者になってきているかもしれないので、もう少し気を張って暮らしていかなければと思います。そういう意味でも、今年のカレンダーは日めくりにしました。その日の格言を噛み締めながら、1日1日を大切に生きていきたいと思います。
スコーネ地方へ
Tuesday, July 19th, 2011なでしこジャパンの優勝で気を良くした後、夏休みを兼ねてスコーネ地方に行ってきます。スコーネは、スウェーデンの南に位置する景色の美しいところです。丘陸のあるのどかな地域、というイメージがピッタリです。スコンスカという独自の訛りが分かりづらいですが、そんなところもこの地方ならでは。マルメという大きな街が有名ですが、リンゴの街キヴィック、デンマークにいちばん近いヘルシンボリ、テニスのスウェディッシュオープンが開催されるボシュタード、陶器で有名なホガネス、自然の美しいオストラ・イオインゲなど、見どころもいろいろあります。スウェーデンがいちばん美しく輝く季節は、やはり国内にとどまるのがいいですね。
スコーネでリラックス
スコーネ・コム
夏休みの季節
Friday, July 1st, 20117月になりました。本格的な夏休みの季節です。この季節に働く人はずっと少なくなります。公共交通機関も夏の間は本数が減ります。今の時期ストックホルムにいる人々の多くはツーリストでしょう。ストックホルマレはサマーハウスに移動しますが、かなりの人々がゴットランドに移動するようです。夏至祭から8月中旬くらいまでは、夏休みモードが続きます。
私のまわりにはクリエイターが多いのですが、6〜8月の生活拠点を田舎に移す人も多いようです。都会の喧噪を離れ、湖の近くのサマーハウスなどでのんびり過ごします。ときおり仕事もこなしますが、フリーランスだからこそ可能な暮らし方ですね。田舎暮らしでもメールコンタクトが取れるところは、IT先進国ならではの便利さです。冬が厳しい分、今の季節を思いっきり堪能したいものです。
自然派ライフスタイル
Monday, June 13th, 2011最近の仕事がライフスタイル関係です。どうしても子供のいる家庭という設定が求められますが、私が気になるのは大人の女性の素敵ライフスタイルです。先日伺った方がまさしくそんな方。自然派ライフスタイルを提唱しているハーブスペシャリストの方で、太陽が昇るとともに起き、沈むとともに眠るような生活を目指しているそうです。お天気のいい日には朝早く散歩に出かけ、野草を摘むのが日課になっているそうです。摘んだばかりの野草と、モミの木の若芽を混ぜた海塩を試食させて下さいました。野草ってけっこう甘くて食べやすいものが多いようですね。野草の知識があると、食卓が豊かになります。たくさん採れるしタダだし栄養はあるし、こんなにすばらしい食材はないそうです。魚料理やチキンに合うグレモラータにも野草をたっぷり使うといいとか。部屋を彩る花は買ってきたものでなく、散歩の時に採ってきた草花をガラス瓶に活けます。ひとつひとつの雑貨の趣味も素敵だし、自然派インテリアはなんだかとっても心が安らぎます。夏らしい涼しげなインテリアも素敵です。
スローライフな暮らし
Thursday, May 5th, 2011最近関わっている仕事のひとつが「スローライフ」です。とても曖昧な言葉で、人によって捉え方もさまざまですが、私が考えているのは、ストレスの少ないナチュラルでゆったりした暮らし、でしょうか。すべてスローライフというわけには行きませんが、一部はスローライフ、という人もいるかと思います。
スローライフを送っているだろう人々に話しを聞くと、いろいろと参考になることがあります。スローライフ系のショップを訪ねてみても、なるほどと思わせることが多々あります。持続可能な社会を目指していくべき今の時代、スローライフな考え方は、暮らしのいいヒントになるかもしれません。
スウェーデンでスローライフだと思えることのひとつは、家づくりです。サマーハウスにしても郊外の一軒家にしても、新築を買うのではなくボロボロの家を買い、自分たちでひとつひとつ手をかけていくのです。それには足掛け10年かかってもまだ完成しない、という人もいます。仕上げていく過程そのものを楽しんでいるようです。
家具も新品ではなく、両親や祖父母から譲り受けたものを大切に使ったり、セカンドハンドで見つけたものに手を加えることが多いようです。新品の家具といえばイケアくらいでしょうか。素敵なインテリアが実はほとんどお金をかけていないという事実に驚きます。我が家にも粗大ゴミ捨て場から拾ってきた家具がいくつかありますが、いずれは新しいものに買い替えたいと思っていました。しかしその考えはやめ、今ある家具を再生させることを考えようかと思っています。表面がだいぶ痛んだダイニングテーブルがあるのですが、表面に何か貼ってみるとか、ちょっと頑張ってペイントしてみるとか、テーブルをどうやって再生させようかと考え始めたら、なんだか楽しくなってきました。
手作りのひな人形
Friday, March 4th, 2011昨日はひな祭りでした。海外に暮らすとこういった日本の行事を忘れがちですが、だからこそ尚大切にしたいものです。家では手作りのひな人形を飾り、ちらし寿司と草餅でささやかに祝いました。ひな祭りは女の子の成長を祝う行事ですが、私が子供の頃に、母の実家から受け継いだひな段を飾ってもらったことを思い出します。その後ひな段は従姉妹に渡り、代わりに家では祖母手作りのおひな様を飾ることになりました。私の叔母たちは、祖母の手作り日本人形を受け継ぎ、画像のようなひな人形や飾り雛を手作りしています。そんなひとつをいただいたので、ひな祭りの日に飾るようにしています。
日本には毎月のように行事があります。1月はお正月、2月は節分、3月はひな祭り、4月は花見。地方では伝統通りに祝うところも多いようですが、東京などの都会では、日本の伝統行事よりも海外から来た行事の方がお気に入りようです。クリスマスやバレンタインデーの盛り上がりもかなりのようです。それはそれで楽しいのですが、日本の伝統行事のすばらしさを再認識するのも楽しいものです。日本の伝統行事を、次世代にきちんと伝えることも大切なことですね。
北欧ってどうですか?
Wednesday, November 24th, 2010北欧に暮らしていると北欧は当たり前ですが、日本にいると北欧は遠い国ですね。本当に情報が少ないとつくづく感じます。自分ではこれだけ情報発信しているのに、まだまだぜんぜん届いていないことを実感します。日本に帰るたびに課題が増えていきます。もっとこうしたらいいかなとか、こうできたらいいなとか。それでもまだまだ足りない。北欧の中でもスウェーデンは最も情報が少ないように思います。北欧というとデンマークとフィンランドが前面に出ているような。北欧でいちばん大きな国はスウェーデンなのに。その反面スウェーデンの情報がとても求められているとも感じます。これからも情報発信を頑張っていかなければと思います。
画像はインテリア誌Skonahemからお借りしたものです。クリスマスのデコレーションシーンを寄せ集めてみました。色使いがシンプルで洗練されています。スウェーデンのスタイリングは本当にほれぼれするものが多いです。私がこれから発信していきたいことに生活環境やスタイリングがありますが、それが日本で受入れられるにはまだ時間がかかりそうですね。
スウェーデン式「わび、さび」
Monday, September 27th, 2010
「わび、さび」という概念は、日本人でもピンと来ない人も多いかもしれません。お茶の世界ではとても大切な考えで、武野紹鴎や千利休が好んだのが「わび茶」でした。紹鴎は備前焼や信楽焼きを好み、利休は楽茶碗を創出させました。どちらも装飾の少ないわびの世界にピッタリのものです。私の中での「わび、さび」は、自然に近い状態のものでしょうか。木の枝や石の形、落ち葉そのものにわびの風情を感じます。
そんな日本ならではの「わび、さび」の分かるスウェーデン人がけっこういるようです。インテリアコースでも「わび、さび」をテーマにしたクラスが人気を呼んでいます。時々スウェーデン人の顔をした日本人か、と思うくらい、この国の人たちに日本的なものを感じることがあります。わびの精神を理解しようとし、近づこうとする人たちは、どのようなものをわびと考えているのでしょうか。画像のインテリアを見ると、そのままの木や石など自然界にあるものを使い、色彩はほとんどありません。新しいものではなく、古いものを小物に使っています。なかなか分かっているではないでしょうか。こういったものに美しさを見いだせる感性の持ち主たちをなんだか身近に感じます。
華美なものでなく何気ないもの、少々欠けたものやいびつなものに風情を感じた利休ですが、博物館で見た利休の茶杓は、真ん中に穴のあいた竹を使ったものでした。そしてその銘が「虫食い」。虫のあけた穴さえも風情にしてしまう利休の感性に感銘しました。自然が行ったことはすべて風情と考えるのもいいな、と思ったひとときでした。先日虫食いであけてしまったセーターの穴も一種の風情なのかな、と思うことにしています。
お気に入りのお茶箱
Sunday, September 5th, 2010鬼のように忙しかった8月が終わり、やっと少し自分の時間が持てるようになりました。先日は3ヶ月も休んでしまったお茶のお稽古に行ってきました。やっぱり瞑想のひとときは大切です。仕事のことばかり考えていては煮詰まるので、たまには仕事を忘れ、無の境地に浸りたいものです。
私の好きな言葉に「継続は力なり」があります。これは語学学習を初め、いろいろなことに当てはまります。私にとってはお茶のお稽古もそうでした。お稽古が辛いと思ったこともありましたが、そんな時は少し時間を置いたり、別のことをやったり、とりあえず少しずつでもお稽古だけは続けるようにしました。そうしているうちにお茶の世界にのめり込み、ついに上級の許状をいただくまでになりました。今では自らお茶に関わるいろいろなことを知りたいと思うようになり、その奥深さに感銘を受けています。
先日のお稽古では、今の季節らしくお茶箱の月点前を習いました。お茶箱は私が唯一揃えている道具です。今年の春に日本に帰った時に一目惚れした鎌倉彫のお茶箱を使い、至極のひとときを過ごしました。気に入った道具でお稽古ができることほどうれしいことはありません。ついつい道具を皆に見せたくなってしまいました。
そんな中で、道具を特に喜んで下さった方は、年配のスウェーデン人女性でした。昔日本に住んだことがあり、日本が大好きで、お茶のお稽古も細々と続けている方です。道具についての説明にいちいち納得して下さり、なんて美しいの素敵なの、という言葉に本当にうれしくなりました。秋に日本に旅行に行かれるということで、お茶箱をあれこれ見てみたいとのことでした。地方ごとの伝統工芸のお茶箱はいろいろありそうなので、私も機会があれば見て回りたいものです。
中秋の名月には月点前の集まりをしましょう、ということで、お茶仲間の持ち寄りでお月見を楽しむことになりそうです。お月見に合うお菓子をどうしようか、と今からあれこれと考えるのも楽しいひとときです。
幸福度ランキング
Friday, August 27th, 20107月27日に発売された北欧スタイル誌、8月25日に発売されたニューズウィーク誌は、共に世界一幸せな暮らしをテーマにしたものでした。北欧スタイル誌の情報は2008年のものですが、ニューズウィーク誌の情報は最新のものです。ランキングの根拠は、教育、健康など5項目の総合ポイントです。ランキング1位はフィンランド、2位はスイス、3位はスウェーデンです。トップ10までに北欧4カ国が入っています。
世間的に北欧は世界一幸せな国と言われているようです。確かに北欧に暮らしてみて、とても暮らしやすい国だと感じることは多々あります。そのいちばんの理由は、全ての国民が平等に教育や医療を受けられる、ということにあると思います。そして私が最も感謝していることは、差別の少ない国であることです。ヨーロッパでは少なからずアジア人に対する差別があります。しかしスウェーデンに暮らし、私は一切差別を感じたことがありません。これはとても幸運なことですが、スウェーデン人は子供の頃から平等ということを頭に叩き込まれた教育を受けています。男女平等、人種の平等、国民の平等など、いろいろな人と話をして、感心することもたくさんあります。
先日、妊娠8ヶ月ほどの知人の女性に、子供の性別がどちらかは分かっているのか聞いてみたところ、それは聞かない主義なの、と彼女は答えました。男でも女でも1人の人間に変わりはないから、とのことです。では出産準備はどうするの?と聞いたところ、どっちが生まれてもいいように、ユニセックスなものを用意しているわ、とのことでした。赤ん坊の頃から男だから女だからと決めつけて育てたくない、というのです。これにはちょっと目からウロコでした。つい男の子だったらブルー、女の子だったらピンクという勝手な決めごとが頭をかすめていましたが、こういう考え方は古いのですね。
幸福度ランキングの項目のひとつである政治環境で、スウェーデンは1位に輝いています。スウェーデンでは9月に総選挙を控えていて、まるで知っていたかのようなタイミングですが、現在の与党である右の穏健党か、4年前に政権を奪われた最大党で左の社会民主党のどちらが政権を取るかが大きな注目となっています。先日手に取ったカルチャー新聞Nöjesguidenには、両党のトップのインタビュー記事がありました。内容は2人のカルチャー感度に関するもので、例えばH&MとMinimarket(新しいモードブランド)はどちらが好きか、Lars WinnerbackとKent(どちらも有名ミュージシャン)はどちらが好きか、といった若者向けの内容でした。選挙活動中のトップ政治家にこんなインタビューをするなど日本では考えられないことですが、これも政治環境がクリアであるスウェーデンならではですね。
世界一幸せな国は、国民が努力してなし得たことです。国民の幸せのために、政治家がじっくりと時間をかけて仕事をしたおかげです。この国に暮らして学んだことは、幸せになるためには自分で努力してつかみ取ることだということです。誰かが何とかしてくれるのではなく、自分で何とかしなければいけないのです。
