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ストックホルム在住のデザインライターより、最新情報を随時発信しています。

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お気に入りのお茶箱

Sunday, September 5th, 2010

鬼のように忙しかった8月が終わり、やっと少し自分の時間が持てるようになりました。先日は3ヶ月も休んでしまったお茶のお稽古に行ってきました。やっぱり瞑想のひとときは大切です。仕事のことばかり考えていては煮詰まるので、たまには仕事を忘れ、無の境地に浸りたいものです。
私の好きな言葉に「継続は力なり」があります。これは語学学習を初め、いろいろなことに当てはまります。私にとってはお茶のお稽古もそうでした。お稽古が辛いと思ったこともありましたが、そんな時は少し時間を置いたり、別のことをやったり、とりあえず少しずつでもお稽古だけは続けるようにしました。そうしているうちにお茶の世界にのめり込み、ついに上級の許状をいただくまでになりました。今では自らお茶に関わるいろいろなことを知りたいと思うようになり、その奥深さに感銘を受けています。
先日のお稽古では、今の季節らしくお茶箱の月点前を習いました。お茶箱は私が唯一揃えている道具です。今年の春に日本に帰った時に一目惚れした鎌倉彫のお茶箱を使い、至極のひとときを過ごしました。気に入った道具でお稽古ができることほどうれしいことはありません。ついつい道具を皆に見せたくなってしまいました。
そんな中で、道具を特に喜んで下さった方は、年配のスウェーデン人女性でした。昔日本に住んだことがあり、日本が大好きで、お茶のお稽古も細々と続けている方です。道具についての説明にいちいち納得して下さり、なんて美しいの素敵なの、という言葉に本当にうれしくなりました。秋に日本に旅行に行かれるということで、お茶箱をあれこれ見てみたいとのことでした。地方ごとの伝統工芸のお茶箱はいろいろありそうなので、私も機会があれば見て回りたいものです。
中秋の名月には月点前の集まりをしましょう、ということで、お茶仲間の持ち寄りでお月見を楽しむことになりそうです。お月見に合うお菓子をどうしようか、と今からあれこれと考えるのも楽しいひとときです。

秋の味覚、スウェーデン産

Saturday, August 28th, 2010

これ、何に見えますでしょうか?そう、秋の味覚、マ・ツ・タ・ケ。なんとスウェーデンで松茸が採れるのです。その話は以前から聞いていましたが、どこで採れるのか、どうやって見つけるのかは分かりませんでした。スウェーデン人は松茸を食べません。放っておくものだから、カサが開いしまって松茸の風味などあったものではなかったようですが、それを聞きつけた目ざとい日本人が、日本へ輸出すべく収穫に乗り出しました。そうして在住の私たちにも少し分けてもらえるようになりました。といっても今年が初めてです。
日本にいた時もそう簡単に手に入るものではありませんでした。それがこんな離れたところに暮らしていてほぼ採れたてを食べられるなのて、本当に感動ものです。松茸ご飯と土瓶蒸しにしていただきました。特に土瓶蒸しのお出汁の美味しかったこと。日本で家族と感動しながら食べたことを思い出し、ちょっと涙が出るほどでした。
ちなみにスウェーデン人受けはいまいちです。あまり味がしないし、香りも知らないし、黄色い定番のカンタレーラ(アンズタケ)の方が美味しいだって。せっかくの貴重なスウェーデン産の秋の味覚は日本人だけで楽しんだ方が良さそうです。

幸福度ランキング

Friday, August 27th, 2010

7月27日に発売された北欧スタイル誌、8月25日に発売されたニューズウィーク誌は、共に世界一幸せな暮らしをテーマにしたものでした。北欧スタイル誌の情報は2008年のものですが、ニューズウィーク誌の情報は最新のものです。ランキングの根拠は、教育、健康など5項目の総合ポイントです。ランキング1位はフィンランド、2位はスイス、3位はスウェーデンです。トップ10までに北欧4カ国が入っています。
世間的に北欧は世界一幸せな国と言われているようです。確かに北欧に暮らしてみて、とても暮らしやすい国だと感じることは多々あります。そのいちばんの理由は、全ての国民が平等に教育や医療を受けられる、ということにあると思います。そして私が最も感謝していることは、差別の少ない国であることです。ヨーロッパでは少なからずアジア人に対する差別があります。しかしスウェーデンに暮らし、私は一切差別を感じたことがありません。これはとても幸運なことですが、スウェーデン人は子供の頃から平等ということを頭に叩き込まれた教育を受けています。男女平等、人種の平等、国民の平等など、いろいろな人と話をして、感心することもたくさんあります。
先日、妊娠8ヶ月ほどの知人の女性に、子供の性別がどちらかは分かっているのか聞いてみたところ、それは聞かない主義なの、と彼女は答えました。男でも女でも1人の人間に変わりはないから、とのことです。では出産準備はどうするの?と聞いたところ、どっちが生まれてもいいように、ユニセックスなものを用意しているわ、とのことでした。赤ん坊の頃から男だから女だからと決めつけて育てたくない、というのです。これにはちょっと目からウロコでした。つい男の子だったらブルー、女の子だったらピンクという勝手な決めごとが頭をかすめていましたが、こういう考え方は古いのですね。
幸福度ランキングの項目のひとつである政治環境で、スウェーデンは1位に輝いています。スウェーデンでは9月に総選挙を控えていて、まるで知っていたかのようなタイミングですが、現在の与党である右の穏健党か、4年前に政権を奪われた最大党で左の社会民主党のどちらが政権を取るかが大きな注目となっています。先日手に取ったカルチャー新聞Nöjesguidenには、両党のトップのインタビュー記事がありました。内容は2人のカルチャー感度に関するもので、例えばH&MとMinimarket(新しいモードブランド)はどちらが好きか、Lars WinnerbackとKent(どちらも有名ミュージシャン)はどちらが好きか、といった若者向けの内容でした。選挙活動中のトップ政治家にこんなインタビューをするなど日本では考えられないことですが、これも政治環境がクリアであるスウェーデンならではですね。
世界一幸せな国は、国民が努力してなし得たことです。国民の幸せのために、政治家がじっくりと時間をかけて仕事をしたおかげです。この国に暮らして学んだことは、幸せになるためには自分で努力してつかみ取ることだということです。誰かが何とかしてくれるのではなく、自分で何とかしなければいけないのです。

瞑想のひととき

Tuesday, July 27th, 2010

仕事や家事など雑務に追われる日々ですが、そんな中でも瞑想のひとときを持ち、精神を穏やかに保ちたいと常日頃思っています。忙しくても自分の時間を工面できるのは自分だけです。10分でもそんなひとときを持つぞ、と心に決めれば、なんとか実行できるものです。
私にとっての瞑想のひとときは、茶道の時間です。日本に帰るたびに持ち帰ってくるもののひとつに茶道具があります。茶道具といっても大がかりなものはありませんが、今回の帰国ではお仕覆付きのお茶入れ、鎌倉彫りのお茶箱、透かし彫りの縁高を持って帰りました。特に透かし彫りの縁高は時期が限られ、あまり使うチャンスはないかも、と思いましたが、あまりの美しさに惹かれてしまいました。気に入った道具を見つけ、それを使うためにお茶を点てる、ということも楽しみになります。お茶は道具の取り合わせが大切なので、やはり気に入った道具に出会ったら、それは縁なのではと思ってしまいます。日本各地を訪ねる時、必ず見るのがその地の名茶碗です。とはいえ、気に入るお茶碗は高価なので、なかなか手に入れるまでに至っていません。
海外に暮らしているので、どうしても手に入る茶道具が限られてしまいます。そこで最近考えているのが、スウェーデンデザインを茶道具に見立てられないか、ということです。スウェーデンのシンプルなデザインは、お茶道具になりそうなものがあります。先日訪ねたグスタヴスベリ美術館に飾られていたフリベリの器が、どうしても頭から離れません。内側の景色がまるで天目茶碗のようではないですか。お稽古でよく天目茶碗のお点前をするのですが、本物を見たことがありません。高価でなかなか手に入りづらいもののようで、それだったらスウェーデンの天目茶碗を手に入れたい、と思ってしまいました。もちろんこちらもかなり高価です。フリベリはミッドセンチュリーの名陶芸家で、ろくろを使った端正で和陶器のような渋いデザインを多数作り出しました。こんな器でお茶が点てられたら素敵だな、といつになるか分からない日を夢見て、瞑想にふけるのも楽しいひとときです。

「人生の宝くじ」という広告を出したスウェーデンのセイブ・ザ・チルドレン

Thursday, July 8th, 2010

最近地下鉄の広告に衝撃的なポスターを見かけます。2つの画像とlivetslotteri.seの文字のみなので、きちんと見なければ気がつかないのですが、その内容にちょっとショックを受けました。上記のポスターは2つの家族の暮らしです。上はキャンピングカーで休暇を楽しんでいる家族の画像で、下は難民キャンプにいる家族たちです。ある駅では、湖で釣りを楽しんでいる子供の画像と、同じくらいの年齢の子供が銃器を持って戦場にいる画像でした。これらはスウェーデンのセイブ・ザ・チルドレン(Rädda Barnen)の広告ポスターです。自分は生まれてくる場所を選ぶことができません。生まれた場所はそれこそ宝くじで決まるようなものです。そんな体験をウェブ上することができます。そうすることで、世界中の不運な子供たちの気持ちに、少しでも近づくことができそうです。
ぜひlivetslotteri(人生の宝くじ)というサイトを訪れてみて下さい。右下に自分の名前(Förnamn)と名字(Efternamn)を入力し、ルーレットをまわして下さい。どんな国で生まれてくるか、先進国なのかそれとも貧困国か、それは人生の宝くじなのです。しかしながら、先進国で生まれても、決して幸せというわけではなく、子供たちはどのような状況にあっても、常にサポートを必要としています。日本のセイブ・ザ・チルドレンのサイトもあります。

ストックホルム、ただいま夏のセール中

Saturday, July 3rd, 2010

めずらしく真夏のような気候が続くストックホルム、ただいまセールまっただ中です。夏物を買っても着る機会がほとんどないのですが、こうも暑いと夏服がほしくなります。セールだからこそ、普通買わないような服でも見つけようかと、街中をウロついてみました。オリエンスデパートには有名どころのブランドがいろいろ入っていて、ちょっと物色。最近の服は着方の分からないものも多いですね。しゃれたタンクトップは、結局着方が分からずじまい。着れたところでさほど似合わなそうでしたが。ちょっと気に入ったのが Fifth Avenue Shoe Repair のサマードレスです。しかしセール除外品。結局オリエンスでの買い物は諦めましたが、家の近所にある Fifth Avenue Shoe Repair のオリジナルショップものぞいてみました。そしたらなんと例のサマードレスがセール価格に。ということで手に入れることにしました。定価じゃ買わないかなという変わりデザインだけど、気楽に着られそうで気に入りました。
スウェーデン発のファッションブランド、なかなかしゃれています。シンプルだけどデザインが洗練されていて、大人向きなものも見つかります。いろいろなブランドを一度に見たい人は、やっぱり地下鉄中央駅前のオリエンスシティーがお薦めです。

ストックホルムの楽園

Thursday, July 1st, 2010

スウェーデンが最も輝く季節になりました。やっと、本当にやっと夏らしいお天気になりました。ノースリーブでも過ごせる時間なんて、本当にすぐに終わってしまいます。この短い夏を楽しまなければと、昼間っからアウトドアで太陽をたっぷり浴びます。日焼けが気になりますが、そんなことを気にしている人はいないようです。
この季節はどこも美しいストックホルムですが、ここを初めて訪れた時、「楽園」という言葉が頭をよぎりました。楽園って本当に存在するんだ、と夢の中にいる気分になりました。ここはストックホルム郊外のNackaという街にあるNyckelvikenというガーデンです。ガーデンの入り口は森に囲まれていて、新緑の中を突き進んで行くと、美しいガーデンが目の前に広がります。ここはウェディングなどのパーティのできる昔の大邸宅(Herrgård)があり、レストランになっています。湖の近くに立つ大邸宅は、まるで御殿のようです。スウェーデンにはHerrgårdがたくさん残されていて、ウェディング会場として人気が高いようです。

ミッドサマー

Saturday, June 26th, 2010

もうひとつ天気の安定しないストックホルムですが、今年は久しぶりに晴天のミッドサマー前夜祭を迎えました。前夜祭ではあちこちでメイポールが立ち、そのまわりを踊って夏の訪れを祝います。今では民族衣装を着込んで踊る人たちは減っているようですが、やはりスウェーデンならではの行事なので、民族衣装を見るのも楽しみのひとつです。夏の花のリースを頭にかぶるのも恒例です。民族衣装がなくても、花のリースはすぐにでも作れそうです。

税金申告終了

Tuesday, May 4th, 2010

今年も無事税金申告を済ませました。毎年どうしてもギリギリになってしまいます。スウェーデンでは毎年5月の初めに収入のある国民全員が税金申告をします。サラリーマンも自営業も関係なく、全ての人が対象です。サラリーマンで特に申告をする必要のない人は簡単ですが、自営は大変です。4月ごろに貯金額まで掲載された申告書類が届き、必要な数字を記入して締め切り日までに税務署に申告します。スウェーデンは本当に重税の国です。大して稼いでいなくても、税金額はビックリするほどです。イケア創業者や有名なテニスプレーヤーなどの大金持ちは、まずこの国に居住していません。この国でお金持ちになるのって難しいとつくづく思います。Lagom(適度)に稼ぐのがいちばんいいのでしょうか。毎年収入の目標額を決め、それを超えたら働くのをやめるっていうのがいいのかもしれません。たぶんそんなスウェーデン人って多そうです。働きすぎる人ってあまりいないようですから・・・・・。

ストックホルムで太極拳

Thursday, April 22nd, 2010

中国の太極拳(体験コースとは無関係の画像です)
最近のストックホルムには、本当に有能な日本人女性が揃ってきました。特にベーカリー・ロイトナンテンや日本のデザインショップKIKIのように、ご主人と協力しながら自営している方々の努力には、こちらも大きな刺激を受けます。個人的にすばらしい人も多く、協力してお互いが高め合え励まし合えるのが、なによりうれしいことです。
先日は、まだストックホルムにいらして1ヶ月という方が、太極拳の体験コースをして下さいました。日本で長いこと講師をされていたとのことで、はじめての私たちにとっても、とても分かりやすく指導をして下さいました。静かで美しい動きにウットリと見とれてしまいました。身体の血流や筋肉をほぐし、身体に負担のかかるよけいな力を抜けられるようになり、健康にもとても良さそうです。激しい運動ではないので、長く続けられそうです。
スウェーデンでもTai Chiといってそこここにコースがありますが、いったいどこまで信用していいのやら。気功もどきや合気道など、アジア道はとても人気があります。しかし、せっかくなら本場の人々から習いたいものです。太極拳の体験コースは、来週水曜日にも行う予定だそうです。
日時:4月28日(水) 午前11時~12時
場所:GIH(Gymnastik- och idrottshögskolan)
最寄り駅:Stadion(徒歩10分程度)
体験コース参加費:80sek
ご希望の方はinfo@swedenstyle.comまでお知らせ下さい。

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