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ストックホルム在住のデザインライターより、最新情報を随時発信しています。

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Archive for June, 2009

ロビン、ご褒美のプライベートジェットでストックホルムに凱旋!

Tuesday, June 9th, 2009

プライベートジェット機内でくつろぐロビンとガールフレンドのジェニー
日曜日にフレンチオープンで準優勝したロビン・ソデルリングが、月曜日にプライベートジェットでストックホルムに凱旋帰国しました。モナコ在住のロビンはあまりスウェーデンには顔を出しませんが、さすがに今回の活躍で久々の帰国です。スポンサーが用意したプライベートジェットに乗り、初めての経験にロビンもうれしそうです。
満席のグランドスラムでの初の決勝戦、多くのファンがフェデラーのフレンチオープン初優勝を心待ちしているというプレッシャーの中、よく最後まで戦ってくれました。フェデラーの集中力に付け入る隙がなく、今までに比べてサービスエースも少なく、きわどいショットがことごとくアウトになってしまい、わりとあっさり負けた感がありますが、決勝で戦えたことで本人は大満足のようです。「この2週間は本当にいいテニスができた。フェデラーのすばらしいプレイにチャンスを与えてもらえなかったけど、次は負けないよ。」と表彰式で和やかに語る姿は、実力を出し切って戦いぬいた自信と達成感を感じます。
フェデラーの優勝で、世間一般はフェデラーに注目していますが、スウェーデンではロビンはヒーローです。プライベートジェットでインタビューしたSvD(スウェーデンの日刊紙Svenska Dagbladet)と、凱旋でのプレス会見のDN(スウェーデンの日刊紙Dagens Nyheter)の記事を下記に意訳しました。
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SvDの記事
スベンソンライフ(一般人の暮らし)が待ち遠しい
今までにないパリでの貴重な体験から帰国したロビン。プライベートジェットでストックホルムの空港に降り立つと、未来のテニススターを待ち構えていた地元の歓声に包まれた。プライベートジェットでのインタビューに成功したSvDに対して、ロビンは正直な気持ちを語ってくれた。
「やっと気分が落ち着いてきたかな。」
ランチを食べ終えたロビンが口を開いた。ガールフレンドのジェニー、トレーナーのマグヌス、フィジカルトレーナーのアリらと乗り込んだプライベートジェットで、ロビンは特別な時間を過ごした。
これからもプライベートジェットで試合に臨みたい?
「ハハハ。僕にとってはこれが初めてで、たぶん最後のチャンスかな。楽しい経験になったけど、僕のスタイルじゃないな。僕にはスベンソンライフ(最も一般的な姓であるスベンソンは、一般人を意味する)が合っているよ。」
セレブリティになって、スウェーデンでは熱狂的なファンも増えたみたいだけど、心境はどう?
「スウェーデンのテニス界には本当に貢献できたと思うよ。でも個人的にはセレブリティなんてとんでもないよ。僕が有名になるなんて今まで考えていなかったけど、僕がやったことが認められるのはうれしいことだね。」
ロビンはトーナメントの最中、スウェーデンでのメディアの報道にあえて目を通さないようにしていたという。
「母に電話した時、実家のまわりにファンが押し寄せたり、新聞でパリの活躍がたくさん報道されているよ、と教えてくれた。」
ご両親は、ロビンのどんな小さな記事も、欠かさずに集め続けている。
(ちなみにロビンのご両親は、決勝戦の応援にローランギャロスまで駆けつけている。)
まもなくアーランダ空港に到着する。そこにはテレビチームがロビンを待ちうけ、午後にはストックホルム市内でプレス会見が開かれる。ヴェステルヨートランドのチブロ出身のボー・カール・ロビン・ソデルリング(Bo Carl Robin Söderling ロビンの本名)は、今後のスウェーデンテニス界の期待を背負っている。
DNの記事
ソデルリングがスウェーデンに帰国
「やっと僕が成し遂げたことの喜びを感じられるようになった。」
決して忘れることのないパリのクレイコートでの2週間の後、スウェーデンに帰ってきたロビンがこう語った。ウィンブルドンの芝生でのトレーニングを始めるため、日曜日にロンドンに向かう。
「体調はすごくいい。たくさんの長い試合を終え、あまり眠れなかったわりには、機内の心地いい椅子でゆったりできたよ。」と語るロビンは、プライベートジェット機でスウェーデンに凱旋帰国した。
自国にたくさんのテニスファンが増えたけど、そのことは知ってた?
「あまり気にしないようにしたけど、もちろん知っていたよ。記事をチラッと見たりもしたし。」と告白。
集中できたことが、ナダルを倒すことのできた大きな要因だね?
「本当に気分がいいよ。こんなにトーナメントを楽しめたのは初めてかな。トーナメントに勝ち進んでいるとき、前の試合のことは、できるだけ考えないようにしたよ。今は本当にうれしいし満足している。」
フレンチオープンで6回のタイトルを誇るビョーン・ボルグも会場で観戦していたよね?
「僕たちはsmsコンタクト(携帯メール)はあるけど、直接話す機会はないね。」
今回の活躍で、たくさんの若者のテニスへの注目度も高まった、しかし、グランドスラムで決勝戦まで進んだことで、大きな期待を背負ってしまったという。
「期待は高まるよね。それは当たり前のことだけど。でもウィンブルドンの1回戦に勝つことも、実は簡単なことではないんだ。」
目標を特別ウィンブルドンには挙げていないが、セルフコンフィデンスは高まっているようだ。
「僕は今回グランドスラムの決勝に進出できたんだ。もう一度達成できないってことはないよね。」
「ボスタードのスウェディッシュオープンは僕の好きなトーナメントだよ。ここで勝ちたいな。」
ロビンは、ウィンブルドンの後に開催されるスウェーデンの大きなトーナメント、スウェディッシュオープンに出場する予定だ。パリで長いことプレイしたために、芝生のGerry Weber OPには出場しない。
6月22日に始まるウィンブルドンの準備はどのように考えている?
「何日か休んだ後、日曜日にロンドンに向かうよ。10日間は芝生でのトレーニングを積まないとね。」
トレーナーのマグヌス談。
「ロビンのテニスはレベルアップした。フラットに叩き、狙いも正確だ。こんなパワーテニスは今まで見たことなかった。強風がロビンのファーストサーブの確立を悪くしたけど、ボールをあまり高く上げず、低めに打つように日ごろ言っているんだ。もっと前に出てボレーを打つようにもね。彼はいいボレーテクニックを持っているし。ロビンの打力は2000年初めのころから変わっていない。ロビンと、フェデラーやナダルのようなトッププロとの違いは、ボールに合わせていつも正確に動いていることなんだ。トッププロを目指すには、強い男を作り上げることかな。」
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シャイで愛想がいまいちなロビンですが、今回の躍進でだいぶ愛想もよくなったようです。「自分を上手に表現できるのは、愛想よりテニスの試合」というロビンは、他のトッププロのような華やかさやハデさはないかもしれませんが、ひたむきさと謙虚さがあります。自分の力を信じて集中力をより高め、今後ますます活躍してくれることを期待してやみません。
今後の彼のプレイがご覧いただけるトーナメントは、6月のウィンブルドン、7月11日からの南スウェーデン、ボスタードのスウェディッシュオープンです。10月のストックホルムオープンにも出場予定です。

ロビン決勝へ!

Saturday, June 6th, 2009

なんと、逆転の逆転で、ロビンが決勝進出を決めました。まるでナダルがのり移ったかのような精神力と粘りを最後に発揮しました。今までのロビンだったら、逆転されて迎えた5セットは、そのまま取られていたと思います。インタビューでも語っているように、「自分はまだ負けていない。5セット目はベストを尽くせていない。」と思い直し、立ち直ることができました。
今回クレイで負け知らずのナダルに勝ったことは、まぐれだったとか、ナダルの調子が悪かったとか、ロビンを良くいう記事は少なかったのですが、今回の最後の粘り勝ちで、彼の実力を認めないわけにいかなくなりました。日本の新聞に「伏兵」と書かれていましたが、20~30位をフラフラしている中途半端な選手の殻を破ろうとしています。
ビョーン・ボルグも見守る中、スウェーデンの新しいスターが生まれようとしています。決勝戦は夢にまで見たフェデラー戦。とにかくベストを尽くし、悔いの残らない試合をしてほしいと祈っています。フェデラーに優勝してほしいと願うファンが多い中、私はやはりロビンを応援します!

躍進するロビン・ソデルリング

Wednesday, June 3rd, 2009

2003年のスウェーデン、ボスタードにて
フレンチオープンがクライマックスを迎えています。そんな中、旋風を巻き起こしているのがロビンであることを、誰が想像したでしょうか。スウェーデン期待の星として、以前から注目していましたが、自分より格下の相手には鬼のように強いけれど、格上の相手にはナーバスになる傾向があったので、トップ10は難しいのかな、と思っていました。しかし今年のフレンチオープンでは、別人のように自分の実力を出し切っているロビンがいます。勝利者インタビューでも、「相手がどんなに強くても、勝つチャンスがあると信じなければ、試合をする意味がない。それだったら家に帰った方がいい。」と精神力を高めて試合に臨んだことが伺えます。
スウェーデンテニス界は、2002年のオーストラリアオープンでトーマス・ヨハンソンが優勝して以来、グランドスラムの優勝がありません。この勢いだったら、優勝も夢ではないかもしれません。ナダルだけでなく、マレーもジョコビッチも姿を消し、残る強敵はフェデラー。決勝でフェデラーと戦うロビンの姿を想像するだけで、身震いしそうです。その前に準決勝がありますが、どうか決勝に進んでくれることを祈るのみです。準決勝には、あのビョーン・ボルグがロビンの応援に駆けつけるそうです。