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ストックホルム在住のデザインライターより、最新情報を随時発信しています。

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Archive for July, 2010

グロービッシュのススメ3 英英辞書を使う

Saturday, July 31st, 2010

英語を英語で考える「英語脳」になるために、辞書選びは大切です。今まで使っていた英和や和英からちょっと離れ、英英辞書を使ってみて下さい。いきなりそれは、と思うかもしれませんが、その思いを断たないことには英語が上達しません。ほとんど話せないという人は、子供用の英英辞書がおすすめです。中身を見ていないので何とも言えませんが、My Oxford Reading Tree Dictionaryは絵が豊富そうで、英語が苦手な方にでも手に取りやすいのではないでしょうか。私が英語学習中に勧められたのはLongmanでした。その後いろいろ使ってみて最終的に気に入っているのはCobuildです。
私がまだつたない英語でネイティブ講師から英語を習っている時、テキストに載っている女の子のリボンを指して”What is this?”と聞かれ、”This is ribbon.”と答えたところ、思いっきり”NO!”と言われました。何が違っているのか分からず、ribbon以外の単語をいくつか言ってみましたが、講師は首を横にふるだけです。講師は別の質問をしました。持っているペンを指して、”What is this?”と聞かれ、”This is a pen.”と答えると、”That’s right!!”と満面の笑顔で答えました。そうです。”a”がなかっただけのことで、”NO”と拒絶されたのです。”This is a pen.”は、たまたまそのフレーズで覚えていたのですが、それまで無意識だった”a”の大切さをこの時思い知らされました。
英英辞書を使って名詞を調べてみて下さい。日本人が名詞を学ぶ上で意識するべきことは、その単語が数えられるか数えられないかということです。これは日本語にはない概念です。英語には日本語にはない概念がたくさんありますので、日本語で考えているうちは上達できないのです。例えば、boy, girl, book, pen,は数えられる名詞です。従って、単数では a boy, a girl, a book, a pen,のように単語の前に必ずaが付き、複数形では boys, girls, books, pens,のように単語にsが付きます。一方、paper, water, coffee, sugar,は数えられない名詞です。 従って単数も複数も同じ形です。これは当たり前のように習ったかもしれませんが、英語を学ぶ上でかなり重要な概念です。ここをあいまいに覚えていると、正しい英語は身に付きません。そういった点は英和辞書では読み取れないので、英英辞書をおススメするわけです。英英辞書には、名詞の解説に必ず数えられるか数えられないか(count/uncount)が記載されているはずです。Cobuildはその点がかなり明確だったので、この辞書を選んだといっても過言ではありません。
こうやって日本語にない概念の壁にぶつかりつつ、少しずつ英語脳が身に付いてきます。グロービッシュを身につけるためには、小さくてもかまわないので、英語だけで考えられる英語脳を作り出して行くことが大切です。

グロービッシュのススメ2 英語を英語で理解する

Wednesday, July 28th, 2010

元語学学校勤務で英語教育の仕事に携わりたいとずっと思っていた気持ちが、グロービッシュという言葉に出会ってからよみがえってきました。英語を学びたいけどどうしたらいいのか分からない、という方は、ぜひおつきあい下さい。語学学校での経験と、英語とスウェーデン語を現地で学んで得た語学取得法をお伝えしたいと思います。
外国語を学ぶのにはコツがあります。まず理解していただきたいのは、日本人が英語を習得することは簡単ではない、ということです。どうして簡単ではないのか、それは、日本語と英語が全く異なる構造の言語だからです。英語を日本語に訳しているうちは、絶対に上達しません。日本語を介さずに英語のみで考えられるようになって初めて上達しだします。私がこのことに気づいたのは、本格的に英語を学び始めた20代の時でした。家庭の事情でアメリカに暮らすことになり、現地の外国人英語コースESLに通いました。先生はアメリカ人で使う言葉ももちろん英語のみ。英語が分からないのにどうやって理解するのか、とかなり不安でした。しかし先生はジェスチャーや絵を使いながら簡単な単語を使って教えてくれるので、これがけっこう分かるのです。当然ながら、この中に日本語は全く介しません。
学生のころ、帰国子女の友人が「英語は英語で考えればいいんだよ。」と言っていたのですが、意味不明でした。しかし、その意味がやっと理解できたのです。つまり、日本語を介さず、英語の意味をそのまま理解するということです。私たちは簡単な英語だったら日常的に理解できています。例えばドア、テーブル、スプーン、バッグ。これらは全て英語ですが、扉、机、さじ、袋、などと日本語に訳さなくても意味を知っています。このように、英語で直に意味が分かる単語を増やしていくのです。ESL初級コースでは、とにかく絵と英単語とを照らし合わせて単語や語彙を覚えたものです。絵辞書Picture Dictionaryはとても役に立ちました。音声がついていれば尚いいですね。ネットをさがすとサイトやYouTubeでもいろいろ見つかります。絵辞書を見ているうちに分かる単語や語彙が増えて、少しずつ理解できる文が増えてきます。その積み重ねが語学学習なのです。

瞑想のひととき

Tuesday, July 27th, 2010

仕事や家事など雑務に追われる日々ですが、そんな中でも瞑想のひとときを持ち、精神を穏やかに保ちたいと常日頃思っています。忙しくても自分の時間を工面できるのは自分だけです。10分でもそんなひとときを持つぞ、と心に決めれば、なんとか実行できるものです。
私にとっての瞑想のひとときは、茶道の時間です。日本に帰るたびに持ち帰ってくるもののひとつに茶道具があります。茶道具といっても大がかりなものはありませんが、今回の帰国ではお仕覆付きのお茶入れ、鎌倉彫りのお茶箱、透かし彫りの縁高を持って帰りました。特に透かし彫りの縁高は時期が限られ、あまり使うチャンスはないかも、と思いましたが、あまりの美しさに惹かれてしまいました。気に入った道具を見つけ、それを使うためにお茶を点てる、ということも楽しみになります。お茶は道具の取り合わせが大切なので、やはり気に入った道具に出会ったら、それは縁なのではと思ってしまいます。日本各地を訪ねる時、必ず見るのがその地の名茶碗です。とはいえ、気に入るお茶碗は高価なので、なかなか手に入れるまでに至っていません。
海外に暮らしているので、どうしても手に入る茶道具が限られてしまいます。そこで最近考えているのが、スウェーデンデザインを茶道具に見立てられないか、ということです。スウェーデンのシンプルなデザインは、お茶道具になりそうなものがあります。先日訪ねたグスタヴスベリ美術館に飾られていたフリベリの器が、どうしても頭から離れません。内側の景色がまるで天目茶碗のようではないですか。お稽古でよく天目茶碗のお点前をするのですが、本物を見たことがありません。高価でなかなか手に入りづらいもののようで、それだったらスウェーデンの天目茶碗を手に入れたい、と思ってしまいました。もちろんこちらもかなり高価です。フリベリはミッドセンチュリーの名陶芸家で、ろくろを使った端正で和陶器のような渋いデザインを多数作り出しました。こんな器でお茶が点てられたら素敵だな、といつになるか分からない日を夢見て、瞑想にふけるのも楽しいひとときです。

グロービッシュのススメ1

Saturday, July 24th, 2010

先日のNewsweek日本語版のテーマがグロービッシュでした。グローバル・イングリッシュを縮めてグロービッシュ。これこそ私が長いこと追い求めていた英語です。インターナショナル英語、グローバル英語などと呼んでいましたが、グロービッシュという言葉としてすでに一般的なのですね。
グロービッシュこそ、まさしく日本人が習うべき英語です。外国語としての英語は、母国語として英語を話す人たちとは異なる英語です。もっと基本的で簡単で、誰にでも分かりやすいものです。アメリカ英語でもイギリス英語でもなく、外国語としての英語です。母国語としての英語はどうしてもクセが出てしまいます。母国語なので、つい早口になったり分かりづらい表現をしてしまうものです。その点外国人が話す英語は、自分が分かる程度であり、相手にも分かってもらう英語なので、非常にシンプルです。日本の中学で習う単語や文法で充分なのです。
このグロービッシュが得意な人たちがいます。それが北欧の人たちです。第2言語として英語を話す国はたくさんありますが、インドなどはどうしてもクセのある発音が気になります。その点北欧人の話す英語はとてもきれいな発音で分かりやすく、ハッキリと聞き取れます。北欧では自分の英語力がアップした気持ちになります。
日本にいた頃は語学学校に勤務していたこともあり、語学習得についてはいろいろと学ばされました。英語を習うならネイティブという信仰がありましたが、今は自信を持ってグロービッシュを話す北欧人に習うことをおすすめします。英語ペラペラにもレベルがあります。成人するまで日本で育った人が、ネイティブ並みにペラペラ話すことは困難です。しかしネイティブ並みに話す必要など全くありません。日本人は相手が聞き取れる程度の日本語英語を話せばいいだけのことです。ペラくらいで充分なのです。英語はあくまでもツール、使えてナンボです。
ヨーロッパでも英語の話せる人たちと話せない人たちがいます。北欧やオランダ人は英語が上手なのに、スペインやイタリア人はどうしてあまり上手じゃないのだろうと不思議でしたが、上手な国には共通点がありました。テレビで放映される英語放送が吹き替えでなく字幕なのです。小さなころから英語が自然に耳に入ってくる環境のおかげなのです。
言語鎖国の日本を懸念し、社内公用語を英語にしようと打ち出した楽天。これからの日本でも英語はどうしても避けて通れないでしょう。勤勉で優秀な日本人がどうして英語だけは苦手なのか、教育と環境のせいなのでしょうね。テレビ放送に字幕の英語を増やすだけでもずいぶん違ってくるのではないでしょうか。ぜひスウェーデンに英語を学びに来て下さい。

ヨセフ・フランク生誕125周年

Friday, July 16th, 2010

今年はスヴェンスクト・テンのデザイナーであったヨセフ・フランクの生誕125周年です。それに気づいたのは7月15日のGoogle.seサイトのロゴです。1885年7月15日がまさしく彼の誕生日なのです。スウェーデンのGoogleでは、その日に関連したデザインのロゴになります。W杯決勝日は両チームをかたどったロゴだったり、何か特別な日にロゴが変わりますが、上記のヨセフ・フランクのデザインをかたどったGoogleのロゴを見て、それはスウェーデンのGoogleのみのようであることに気づきました。Google.comサイトでもそのような志向はあるのでしょうか。私は通常スウェーデンのGoogleを見ているので、それが当たり前かと思っていました。もしスウェーデンのみだったら、さすがデザイン大国と言わざるを得ません。ロゴのセンスが最高です。

ヨセフ・フランクのデザインは不滅です。タイムレスでスウェーデン人にとっての心のデザイナーであり、時代を超えて愛され続けています。高級ショップなのにいつも混み合っています。サイトもリニューアルしたスヴェンスクト・テンは、ウェブショップがますます充実しました。

「人生の宝くじ」という広告を出したスウェーデンのセイブ・ザ・チルドレン

Thursday, July 8th, 2010

最近地下鉄の広告に衝撃的なポスターを見かけます。2つの画像とlivetslotteri.seの文字のみなので、きちんと見なければ気がつかないのですが、その内容にちょっとショックを受けました。上記のポスターは2つの家族の暮らしです。上はキャンピングカーで休暇を楽しんでいる家族の画像で、下は難民キャンプにいる家族たちです。ある駅では、湖で釣りを楽しんでいる子供の画像と、同じくらいの年齢の子供が銃器を持って戦場にいる画像でした。これらはスウェーデンのセイブ・ザ・チルドレン(Rädda Barnen)の広告ポスターです。自分は生まれてくる場所を選ぶことができません。生まれた場所はそれこそ宝くじで決まるようなものです。そんな体験をウェブ上することができます。そうすることで、世界中の不運な子供たちの気持ちに、少しでも近づくことができそうです。
ぜひlivetslotteri(人生の宝くじ)というサイトを訪れてみて下さい。右下に自分の名前(Förnamn)と名字(Efternamn)を入力し、ルーレットをまわして下さい。どんな国で生まれてくるか、先進国なのかそれとも貧困国か、それは人生の宝くじなのです。しかしながら、先進国で生まれても、決して幸せというわけではなく、子供たちはどのような状況にあっても、常にサポートを必要としています。日本のセイブ・ザ・チルドレンのサイトもあります。

ストックホルム、ただいま夏のセール中

Saturday, July 3rd, 2010

めずらしく真夏のような気候が続くストックホルム、ただいまセールまっただ中です。夏物を買っても着る機会がほとんどないのですが、こうも暑いと夏服がほしくなります。セールだからこそ、普通買わないような服でも見つけようかと、街中をウロついてみました。オリエンスデパートには有名どころのブランドがいろいろ入っていて、ちょっと物色。最近の服は着方の分からないものも多いですね。しゃれたタンクトップは、結局着方が分からずじまい。着れたところでさほど似合わなそうでしたが。ちょっと気に入ったのが Fifth Avenue Shoe Repair のサマードレスです。しかしセール除外品。結局オリエンスでの買い物は諦めましたが、家の近所にある Fifth Avenue Shoe Repair のオリジナルショップものぞいてみました。そしたらなんと例のサマードレスがセール価格に。ということで手に入れることにしました。定価じゃ買わないかなという変わりデザインだけど、気楽に着られそうで気に入りました。
スウェーデン発のファッションブランド、なかなかしゃれています。シンプルだけどデザインが洗練されていて、大人向きなものも見つかります。いろいろなブランドを一度に見たい人は、やっぱり地下鉄中央駅前のオリエンスシティーがお薦めです。

ストックホルムの楽園

Thursday, July 1st, 2010

スウェーデンが最も輝く季節になりました。やっと、本当にやっと夏らしいお天気になりました。ノースリーブでも過ごせる時間なんて、本当にすぐに終わってしまいます。この短い夏を楽しまなければと、昼間っからアウトドアで太陽をたっぷり浴びます。日焼けが気になりますが、そんなことを気にしている人はいないようです。
この季節はどこも美しいストックホルムですが、ここを初めて訪れた時、「楽園」という言葉が頭をよぎりました。楽園って本当に存在するんだ、と夢の中にいる気分になりました。ここはストックホルム郊外のNackaという街にあるNyckelvikenというガーデンです。ガーデンの入り口は森に囲まれていて、新緑の中を突き進んで行くと、美しいガーデンが目の前に広がります。ここはウェディングなどのパーティのできる昔の大邸宅(Herrgård)があり、レストランになっています。湖の近くに立つ大邸宅は、まるで御殿のようです。スウェーデンにはHerrgårdがたくさん残されていて、ウェディング会場として人気が高いようです。