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Vol.97(2007/05/20) |
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本日のデザインは、人気の絵本についてご紹介します。
スウェーデンでは子供のための絵本が充実しています。アストリッド・リンドグレーンのおかげで邦訳された子供用の本はたくさんあります。長靴下のピッピ、やかまし村のこどもたちは子供のころに読んだ記憶がありますし、ロッタちゃんシリーズは映画化されて人気を呼びました。 ただあまりにもリンドグレーンが人気のため、それ以外の新しい本の情報があまりありません。そこで東京のスウェーデン大使館では児童文学フェアを開催し、数々の新しい本を紹介してくれました。 童話も手がけるイラストレーターらもセミナーを行いました。絵本が生まれる背景を聞くと、その本への愛着も大きくなります。今回邦訳されたばかりという「セーラーとペッカ」シリーズを手がけたヨックムさんのインタビューを絡めたセミナーが印象的でした。 まだ無名だったヨックムさんがラーベン&ショーグレーン出版社をを初めて訪ねてきた時の話しを、その時初めて彼の絵を見たというビギッタさんの面白いお話しから当時の状況が目に浮かぶようでした。仕事がほしいヨックムさんが持ってきたスーツケーツ2つの中には、次から次へと牛の絵が出てきたそうです。なぜ牛?と聞くと、その時は牛の絵に凝っていたという返事でした。 今では自分の絵を自分で買うこともできないくらい価値が上がってしまったというヨックムさん。彼の絵は動物が多く登場しますが、それは彼のファンタジーであり、町を歩く人々がよく動物に見えるとのことでした。登場人物には自分の近所の人たちがよくモチーフになるそうです。 そんなヨックムさんらしさの現れている童話シリーズ「セーラーとペッカ」が邦訳されて販売されました。引退した船乗りのセーラーとその人生の友である犬のペッカ。ふたりは港町のはずれで一緒に暮らしています。調子のいいときもあれば、さえないときもあるのが人生ですが、どんなときでもふたりはいっしょ。そうすれば、なんとかうまくいくのです。一見なんでもない日常を描いて、忘れられない味わいを残す絵本です。 彼の楽しい話をきいた参加者たちは本に飛びつき、あっという間に売り切れてしまったそうです。邦訳のシリーズはネットでもご購入できます。下記の画像をクリックして下さい。
ヨックムさんのオリジナルイラスト
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スウェーデンの日刊紙ダーゲンズニーヘテルのイラストを手がけているスティーナさんも、かわいいキャラクターの絵本を紹介してくれました。新聞ではリアリティのあるタッチのイラストですが、絵本ではまったく違う印象のファンタジーから生まれたキャラクターたちが登場します。こちらはまだ邦訳されていないそうですが、今後邦訳されればとのことでした。
また、スウェーデンで耳にした最近人気のある絵本はギッタンシリーズです。オオカミともお友達になってしまう元気な女の子のお話です。元気な女の子はスウェーデンでは定番のストーリーのようです。 子供のころから強くたくましく育つような(特に女の子が)絵本が多いのもスウェーデンならではかもしれません。書店にお目見えしている絵本もありますので、どうぞお手にとってご覧下さい。
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