アイ・ラブ・スウェディッシュデザイン

 

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Vol.11 (2003/05/05)
Arla社のパッケージデザイン

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パッケージデザイン。これもりっぱなスウェーデンデザインです。スウェーデンに来たら、ぜひスーパーマーケットにも立ち寄って下さい。棚に並べられている商品にも、スウェーデンデザインのセンスの良さが見られます。

ふだん何げなく使っている乳製品。いつもはあまり気にもとめませんが、このパッケージは実に身近で、生活に密着したスウェーデンのデザインなのです。シンプルでセンスのよさが感じられ、生活に彩りを与えてくれます。配色はスウェーデンらしい明るいものが中心です。

スウェーデンの乳製品は、なんといってもArla社です。バターや牛乳、ヨーグルトなど、スーパーに並んでいる製品のほとんどはArla社製です。牛乳の種類も実にたくさんあります。 乳脂肪3%のスタンダード牛乳、1,5%のメラン牛乳、0,5%のライト牛乳。それぞれエコロジカル製もあります。その他にコーヒー用ミルクや昔ながらの風味の牛乳、ヨーグルト等も豊富にあり、全てが異なったデザインのパッケージに収まっています。

プラスチックのボトルタイプになっているヨーグルトドリンクYoggi Yalla!は、その優れたパッケージデザインで、2002年のエクセセント・スウェディッシュデザイン賞も受賞しています。

ちょっとおもしろい商品名に「おなか」というものがありますが、これビフィズス菌入りのヨーグルトです。日本ではビフィズス菌入りの乳製品が大人気ということで、日本語で人間の中心部を意味する「おなか」の名がついたようです。

 


2002年のエクセレント・スウェディッシュデザイン賞
を受賞したYoggi Yalla!のパッケージデザイン

Arla社は、私たちの毎日の食卓への話題も提供してくます。実は牛乳パッケージの後ろ側には、毎月新しい内容のアイデアやコメントが載っているのです。 いくつもの種類があるので、同じ牛乳を買うのにも楽しみを増やしてくれるのです。例えば5月のコメントのひとつは「ディナーでのエチケット」編。パーティではいつディナーを食べ始めればいいのだろうか? せっかくの温かい食事が冷めてしまうのはバカげていないだろうか?といったことについていろいろ書かれています。

さて、Arla社でも使われているこの紙のパッケージは、今では乳製品等のパッケージとして一般的です。これはテトラパックと呼ばれていますが、実はスウェーデンの発明です。 テトラパック社は1951年南スウェーデンのルンドで創設されました。紙でできたパッケージは、この時代の食品業界の革命的発明でした。 創設者であるルベン・ラウジング氏がアメリカで初めてセルフサービスのレストランを見て、このスタイルはヨーロッパでも定着すると確信し、その際の食品のパッケージの需要が増えるだろうと考えました。 その当時、牛乳などの飲み物はガラス瓶に詰められているのが通常であり、重くて割れる危険性のあるものでした。テトラパック社はさまざまな工夫を重ね、衛生的で壊れにくく、しかも軽くて持ち運びに便利という画期的な紙パッケージ、テトラパックを開発したのです。

日常的にも普通に目にするスウェーデン、デザイン。当たり前のように美しいデザインを生活に取り入れているスタイルは、いかにもデザイン王国を目指すスウェーデンのライフスタイルらしいといえるでしょう。