アイ・ラブ・スウェディッシュデザイン

 

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Vol.37 (2004/09/20)
デザインミュージック、ミス・ドッティ

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ストックホルムのホテル・ビリエルヤールがスウェーデンで初めてモダン・デザインルームを公開したのは2000年。人気スウェーデン人デザイナーによる唯一の特別ルームがデザイナーズルームです。

そのこと自体はもうすっかり有名ですし、私自身も以前のジャパンデザインネットで書いています。今回どうしてまた取り上げたかと言いますと、今年の4月に発売されたデザイナーズルームからインスパイヤされた音楽を集めたCDをどうしても紹介したかったからです。

良いデザインというのは、環境を良くしてくれたり生活を便利にしてくれるが、音もデザインされるのです。心地良い音は気持ちを明るくしてくれますし、きれいな音楽は気持ちを和やかにしてくれます。 ホテル・ビリエルヤールのすばらしいデザイナーズルームを音楽で表したらどうなるか、それを実現してくれたのです。

12曲ある音楽の中からいくつかの曲のイメージをデザイナーズルームとともに紹介しましょう。実際に曲をお届けできないのは残念ですが。 でもうれしいことに、ホテル・ビリエルヤールのウェブサイトでさわりを聴くことができるので、ぜひ試して下さい。 下記サイトのデザイナー名をクリックしてから右側の音符をクリックすると、それぞれの部屋を聴くことができます。

http://www.birgerjarl.se/eng/designers.html

CDのタイトルは「Miss Dotti(ミス・ドッティ)」。トーマス・サンデルがデザインしたルームのタイトルです。 この部屋がデザイナーズルームの中でいちばん人気だそうです。女性のためにデザインされたこの部屋は、日常生活から離れた特別なひと時をワクワクと過ごさせてくれるのです。

ミス・ドッティはスウェーデンの人気コンポーザー、フレドリック・ヤンソンを中心とするアーティストたちによって完成しています。それぞれのデザイナーズルームからインスパイヤされているとあって、それぞれが異なるタイプの音楽の結集なのです。

その部屋のために作られた音楽を聴きながら過ごせば、デザイナーズルームのすばらしさも倍増することでしょう。さすがデザインホテルの先駆け、ビリエルヤール、やってくれましたと感謝したいくらいです。 もちろん部屋に泊まらなくてもこのCDはショップで手に入ります。

All about love
CDのタイトルにもなっているミス・ドッティi(Room 709)。トーマス・サンデルによるデザイン。メランコリーなゲストを温かく迎えてくれるこのすてきな空間。まだ気づいてもいない愛がどこかであなたを待っているかも。

Early morning thoughts
カラント・スイート(Room 710)。ヨナス・ボリーンによるデザイン。まだ眠り心地にあるゲストが時と場所を越えて行きたい場所へ向かう夢の旅。まるでボリーンのボートアドヴェンチャーのよう に。

 

Tomorrow
I want a moon of my own(Room 704)。コリーン&ペッテソン・アーキテクツによるデザイン。明日の新たなチャレンジに向かうゲストを称えるための部屋と曲。旅は人生そのもの。

Young and beautiful
マティス・ルーム(Room337)。トム・ヘドクヴィストによるデザイン。永遠に若く美しいあなたへ。未来を憂うことはなにもない。さあ好きなように時間を過ごそう。ここにあるのは自由な精神だけ。