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Vol.03 (2003/01/05) |
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本日ご紹介するデザインは、ベビービョーン社のプレート&スプーンです。この商品を見つけたのは、友人の赤ちゃんの洗礼式のプレゼントを探していた時で した。ありきたりの物ではつまらないなぁと思っていたところ、つい先日訪れたSvensk Formのショップで見かけたこの商品を思い出しました。そして、その日のうちにショップまで行って買い求めました。Svensk Formとは、Excellent Swedish Design賞(優れたスウェディッシュデザインの作品に贈られる賞)を主催しているデザインセンターです。ストックホルムのSkeppsholmen (フェップスホルメン)にあるこのセンターには、デザインの展示会場、ライブラリー、ショップがあります。このショップには、今までにExcellent Swedish Design賞を受賞した作品が販売されていて、その中 に、このユニークなプレート&スプーンがありました。カラフルでかわいいデザイン、そして子供が使うために安全性には特に注意が払われているパーフェクトデザインのベビー用品は、 お手軽でとてもいいプレゼントになることでしょう。お値段は日本円にして2000円程度でした。 ベビービョーン社は、長い時間をかけて子供について研究をしてきました。その結果、当時使われていた一般の子供用プレートとスプーンを、ベビービョーン社式に新しく作り変えることを思いつきました。つまり、子供自身がひとりでも使えるプレートとスプーンを作ることです。そして出来上がったユニークなディナーセットは、離乳食を始めたばかりの子供でも、無理なく自分で食べられるようにデザインされています。 三つ葉のクローバーの形をしたプレートは、スプーンにピッタリと合ったカーブになっているので、子供がスプーンで楽に食べ物をすくえ、最後まできれいに食べられるようにデザインされています。プレートの下側はゴム製になっていて、テーブルにピッタリと安定し、すべることもありません。また、子供自身でひっくり返せない安定した作りになっています。食器洗い機にも電子レンジにも使えます。
◆ベビービョーン社について◆ スウェーデンは早くから高齢社会に突入し、高齢者や障害者がより自立した人間らしい生活をするために役立つモノ作りが追求されてきました。 「エルゴノミデザイン社」もそのひとつです。人間工学をきわめたデザインは美しいという信念を持った工業デザイン企業「エルゴノミデザイン社」 との協力によって、このプレート&スプーンが開発されています。その他の多くの製品も、エルゴノミデザイン社との協力によって生み出されています。 |
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プレートのカラーは3種あり、Ocean BlueとBright Redのスプーン、またはSpring GreenとSunflowerの2本のスプーンがついています。 |
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人生のうちでいちばん重要で輝かしい時期をより楽しく快適に過ごすことをモットーとしたベビービョーン社と、人間工学と美意識とをモットーにしたエルゴノミデザイン社とが 協力し合い、世界的にも高い評価を受けているベビービョーン社の製品が出来上がっているのです。 昨年10月に東京のスウェーデン大使館を中心に行われた「スウェディッシュ・スタイル・イン・東京」でも、このプレート&スプーンが紹介されました。また、ベビービョーン社のベビーキャリアは日本の2001年グッドデザイン賞を受賞しているので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。 ベビービョーンの製品は、生まれたばかりのお子様から3歳までのお子様が対象となっています。 ........................................................... スウェーデンは、ひとりひとりが自立して過ごせることをとても重要に考えています。子供であろうと、高齢者や障害者であろうとも、同じです。その人たちがより自立して生活できるためにできることを考えます。特に、そのような人たちが使う生活用品のデザインを考えます。ふだん使うスプーンひとつや、車椅子についても、 使う人自身が使いやすいように工夫されています。誰かの助けを借りなくても「自立」できるということがどんなに大切か、それをスウェーデン社会は知っています。スウェディッシュデザインも、そのことが基本となっています。ただ美しいだけでなく、使う人の立場に立っ て作られたデザイン、これは、モノを作る上で何よりも大切なことではないでしょうか。 育児にお疲れ気味の方もいらっしゃると思いますが、そんな方には特にお薦めのベビービョーン社の製品です。その限りのある子育てという人生最大の輝かしい時期を、より楽しく快適に過ごされてはいかがでしょうか。
ベビービョーン社のウェブサイトはこちらです。
ベビービョーン社がリンクしている日本語のサイト「オーベビーネット」はこちらです。 |
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