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Vol.66 (2006/02/05)
ライフサイクルを考慮したエコデザイン

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本日のデザインは、最近のトレンドでもあるエコデザインについてです。素材選びや省エネルギーにこだわり、道徳観も考えられたデザインは、美しさや機能性とともに大切なファクターになっています。遊び心のデザインからちょっと成長した大人のデザインが注目されているようです。

昨年は、ゴールドや元気のでるビタミンカラーなど、エネルギッシュなデザインに人気がありましたが、今年はその反動ともいえるほど、大人しい色合いが主流になっています。 1月のインテリアフェアFORMEXのテーマはナチュラルフォース(自然の力)でした。自然に近い色合い のベージュやグリーンがメインカラーとなり、今まで人気だった明るい色合いとはちょっと異なる印象でした。


FORMEXでの展示品

木や石やコルク栓やセメントといった自然な素材が好まれ、白やブラウン、様々なニュアンスのグリーンやイエローがアクセントカラーとして使われています。

イメージ的には泥のついたままの野菜が似合いそうなデザインでしょうか。ちょっとやぼったい感じの花柄のカップ&ソーサーや、レトロっぽい布をあしらったテーブルセッティングなど、気持ちをホッとさせてくれる昔っぽい コーディネートが、返って新鮮に感じます。


FORMEXでの展示品


 

 


リサイクルガラスから生まれ変わった製品


人気テーブルウェアを再利用したアクセサリー

環境にやさしい自然に返る素材を使ったり、古い素材をリサイクルさせる再利用に対する関心も高まっています。 割れてしまった陶器をアクセサリーとして蘇らせるアイデアは、まさにリサイクルデザインです。

できるだけ使う素材の種類を少なくすることも大切です。例えばプラスチックのみで作られた椅子やガラスだけで作られた花瓶は、簡単にリサイクルができます。

エコデザインを考える時、自然な素材さえ使っていればいいというわけではありません。製品のアイデアから製作、輸送、消費者の手に渡り、最後に使えなくなった時にリサイクルできるかといったトータルで考える必要があります。いくら自然な素材を使っても、輸送に時間のかかるものではエネルギーの消費になりますし、リサイクルできないものは最後にもてあましてしまいます。 製品のライフサイクルをトータルで考えるエコデザインは、ある程度の知識が要求されます。

デザインの世界では、使い捨てはもやはオールドファッションと言えるかもしれません。物を大切にするリサイクルの考え方や、再利用で作られたちょっと野暮ったいような作品が、今では最新トレンドとなりつつあるようです。
 

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