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Vol.72 (2006/05/05) |
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アーキテクトTAFは、ガブリエラ・グスタフソンとマティアス・ストルボムによるユニットです。元々は3人のユニットだったそうですが、今は2人で活動しています。彼らと出会ったきっかけは、アスクルなど日本の企業でも活躍しているエバ・シルトさんのインタビューを行った時でした。彼女は白を基調にした
南ソーデルマルムにあるオフィスを7、8名のデザイナーさんとシェアされています。たまたまその時オフィスにいたマティアスさんに最新の作品を見せていただきました。
オフィスを訪れると、他のデザイナーさんと思いがけず出会えるのも楽しみのひとつです。
そして今回やっとご本人に会いにオフィスを訪ねることとなりました。そこで初めてビジネスパートナーのガブリエラさんともお会いしました。彼らは仕事のみのパートナーで、プライベートは別とのことでした。スウェーデンでは自然に一緒に仕事をしている男女グループをよく見かけます。数人いるユニットのうち1人が女性だったり逆もあったり、ユニセックスがとても一般的なスウェーデンでは、男女といっても立場は全く同等で、リーダーがいるということもほとんど聞きません。 ガブリエラさんとマティアスさんは2002年にTAFを結成しました。彼らのアーキテクトやプロダクトデザインは実にシンプルですが、その中にちょっとしたウィットがあります。大人っぽくて落ち着いたデザインの中に潜むカワイらしさを発見するのが、彼らのデザインの楽しみ方のようです。
トラッシュボックスA4/A5は、今や世界基準となりつつある用紙サイズのA4とA5が側面になっています。ボックスのサイドには切れ目が入っているので、ビニールのゴミ袋をはめやすくなっています。非常にシンプルなのですが、ちょっとした工夫がしゃれたデザインです。これはプロトタイプでまだ製品化されていないので、製品化してくれる企業を募集中だそうです。
新聞等が挟まっていないと単に壁に飾るオブジェかと思いましたが、丸いフックによって新聞を差し込んだりものをひっかけたりできます。フックは好きな場所に差し込んで使えます。これもプロトタイプです。
底が平らではないので、ボールがどの方向に向いて止まるか分かりません。いつまでもゴロゴロしながら不安定なボールにはイライラしないで楽しみましょう。プーケベリで製品化されています。
TAFの作品は一部北欧デザインオンラインで日本からお求めいただけます。 |
インテリアデザインをTAFが担当しました。ミルク色である白が際立つように、壁や床がレッドブラウン一色で統一されています。ラズベリー、イチゴ、ブルーベリー 、マンゴーなどミルクドリンクが充実しています。朝食とランチを手軽に食べられるカフェです。ホーンスチュール・ミルクバー
ペイントメーカー、アルクロでは毎年新色を発表しますが、2006年までヨーロッパの気鋭デザイナーを起用して新色をテーマにしたインテリアデザインを提案していました。TAFは2005年に起用され、チョコレート色をテーマにこんなに素敵な空間を実現しました。光の当たり方によって色が変化して見えるチョコレート色をカメレオンのようだという彼らは、白とチョコレート色だけを使ってシンプルなインテリアを提案してくれました。
まわりの景色に溶け込むキャラバンバンカーのアイデアです。一瞬どこにあるのか分からないような保護色になっています。 TAFのウェブサイトではさまざまなプロジェクトをご覧いただけます。TAFウェブサイト
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