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Vol.89(2007/01/20) |
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本日のデザインは、ストックホルム近郊にある病院のデザインについてご紹介します。 「グッドデザインをすべての人に」というポリシーは、病院や高齢者施設を見るとよく分かります。 病は気なりというように、患者さんの精神的な部分をフォローすることもとても大切なのです。それは言葉だけでなく、日々を過ごす環境も重要です。気持ちがワクワクするような素敵なインテリアに囲まれれば、気 もまぎれて元気になった気分になるはずです。 ストックホルムにある公共の病院はどこもグッドデザインに囲まれています。ところどころにアートやオブジェがあり、見学するだけでも楽しめます。ストックホルム県議会は1980年代からケアセンターの文化事業を手がけ、主に長期療養者や子ども、高齢者、精神病者に合わせたアートプログラムが組まれています。アートプロジェクトは県内美術館、ストックホルム県、カロリンスカ研究所によって運営され、 病院やケアセンターをアート尽くしにしているのです。 カロリンスカ研究所内にあるスウェーデンの童話作家、アストリッド・リンドグレンの名のついた子ども病棟は基金によって運営されています。大企業や一般の人々らの寄付金により、プールや子どものための施設が作られています。この病棟は主に重症患者のためのもので、子どもたちの勉強や心理状態までサポートしながら治療をしています。親たちが滞在するためのホテルが常設しているのも、子ども病棟ならではです。 ストックホルム県の文化事業部では各病院のアートツアーも企画しています。それぞれのアートのバックグラウンドや、各病棟に合わせたアートの話を聞きながら院内を歩けば、見聞もずっと広がることでしょう。 ぜひアート尽くしの病院を訪れ、身も心もリフレッシュして下さい。
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