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Vol.53 (2005/07/05) |
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本日のデザインは、今その動きに目が離せないグスタヴスベリの街についてお届けします。 グスタヴスベリは、スティグ・リンドベリを代表とするテーブルウェアのブランドとして有名ですが、実際はストックホルム郊外にある街の名前です。この街が今変身を遂げようとしています。 湖に面したこの美しいエリアには新しい住宅が次々と建設され、センター内は2005年のデザインイヤーにちなんでリノベーションの真っ最中です。 新しいデザイン・コミュニティーとして今注目を浴びているのです。 この街が新しく生まれ変わろうとしていることは、デザインイヤーの企画で聞いていたので、内心楽しみにしていました。テーブルウェア部門ではリンドベリの復刻版を出したり、新しいデザインのテーブルウェア を発表したり、今までの地味な印象とは違う感触がありましたが、実際にこの街を訪ねてみて、その気迫をじかに感じました。 先日のブログでもお伝えしましたが、約半世紀ぶりの2002年にリメイクが登場したSPISA RIBBに続き、リンドベリデザインのリメイクが新たに2シリーズ登場しました。大ぶりの葉っぱが印象的なBERSÅとブルーの水玉のADAMです。3月にマクドナルドのカップ に採用されたこれらのデザインは、リンドベリのシリーズでいちばん人気とのことです。
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グスタヴスベリ・センターにはテーブルウェア工場、博物館、アウトレットショップ、アンティークショップ、ハンドクラフトの展示会場、オレフォシュ・コスタボーダのショップなど、デザインに関するいろいろなスポットがあります。新しくオープンしたツーリストセンターには地図や本、ショップやレストランがあり、よりこの街について詳しく知ることができるようになりました。 なんといってもお勧めは、人気のテーブルウェアがお買い得価格で見つかるアウトレットショップです。イッタラ系のショップはもちろんのこと、 グスタヴスベリ、テーブルウェア部門の工場に併設されたショップでは、既にリンドベリのリメイクのセカンドクラスが手に入ります。工場でほぼ手作業で作られたテーブルウェアは、検査にもれたものが工場併設のショップに即並ぶのです。釜から出たばかりでまだ温かい感触も残っているくらいできたてのホヤホヤです。 工場では大量生産はしないので、販売はスウェーデン国内が中心となります。 グスタヴスベリ博物館ではリンドベリやウィルヘルム・コーゲ、バーント・フリべリの作品が惜しげもなく展示されてい ます。特別展示場は時期によって展示内容が変わりますが、6月から9月18日までは60年から70年代にグスタヴスベリで作られたプラスチックの展示が行われています。 博物館の1階にはプレートの絵付け体験や、博物館のショップがあります。併設のリサ・ラーションのスタジオでは、彼女の新作やセカンドクラスの作品が手に入ります。
今の季節はストックホルムからグスタヴスベリまで船で行くのもお勧めです。センター内にはホテルもありますので、どっぷりこの街に漬かって過ごすこともできます。
グスタヴスベリファンの方には、特に博物館がお勧めですが、まだまだ日本人のツーリストは少ないとのことです。きっと知名度がないだけだと思いますので、ストックホルムにいらっしゃる際は、どうぞちょっと足を延ばしてこの街を訪れてみて下さい。
夏休みも近いことですし、当メルマガの読者の皆様でグスタヴスベリやリンドベリファンの方がいらっしゃいましたら、手作りツアーを企画してみませんか。グスタヴスベリ・センター
を時間をかけて充分に堪能すれば、リンドベリをより身近に感じられるかもしれません。この街自体も湖に面していてとても美しいエリアなので、散歩をしたり、のんびりと自然を堪能するだけでも、この上ないリフレッシュとなることでしょう。日本中のリンドベリファンがこの場所で集えたら夢のようですね。ご興味のある方はメールでお知らせ下さい。 |
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