ニルスの摩訶不思議な旅

www.swedenstyle.com

  トップページ

第1回

第2回

第3回

第4回

第5回

第6回

第7回

第8回

第9回

第10回

第11回

第12回

第13回

第14回

第15回

第16回

第17回

第18回

第19回

第20回

第21回

第22回

第23回

第24回

第9回 SWEDISH DESIGN

2002.8.13

8月は秋の季節になるスウェーデンですが、まだまだ25℃くらいの日が続いています。7月に気温が低かった分、暖かい日が続いているのかもしれません。森ではブルーベリーやラズベリーがたくさんなっていて、自由に摘み取ることができるのも、この季節ならではの楽しみのひとつでもあります。

さて、みなさまはSWEDISH DESIGNをご存知ですか。最近日本の雑誌でも時々紹介されていて、知る人ぞ知る人気デザインのようです。スカンジナビアデザインとしても有名ですが、雑誌ではスウェーデンのストックホルムにあるデザインショップの特集なども組まれているようで、地元では小さくて目立たない感じのお店が、日本の雑誌でこと細かく紹介されているのには驚きます。その雑誌を片手にデザインショップ巡りをする人々もいるようです。今回はそんなSWEDISH DESIGNについてお話ししたいと思います。

長くて暗い冬のスウェーデンでは、人々は明るい色や太陽の光を意識したデザインを好みます。スウェーデンのデザインはシンプルで、素材そのものを生かすなど、日本人の感覚にもとてもマッチしているように思います。北欧家具はそのいい例でしょう。白木や明るい色の木材を使い、装飾も最小限に抑えられた飽きのこないデザインは、日本の人々にもとても人気があります。

大型家具店として有名なIKEAは世界中に支店があり、近々日本でも大規模な店舗がオープンする予定です。IKEAでは、シンプルでモダンなSWEDISH DESIGNの家具を人件費の比較的安い海外の工場で製造し、消費者が自ら自宅へ持ち帰って組み立てるシステムのため、とてもリーズナブルな価格で商品を購入することができます。スウェーデン人の家には必ずIKEA商品がいくつもあるはずです。

最近日本の雑誌で特集されているSWEDISH DESIGNで人気のあるのは小物類のようです。個性的なデザインのテキスタイルを使ったバッグや小物入れ、テーブルクロスやクッションカバーが人気のようですね。また、東京の代官山に支店があるORDNING&REDAという文房具店や、日本のどこかのお店でも扱っていると聞いたフィンランド出身のmarimekkoの明るいデザインもとても人気のようです。

私がお勧めしたいのは、10GRUPPENという10人のスウェディッシュデザイナーオリジナルのテキスタイルを使った小物類が揃うお店です。ちょっと変わったストライプや水玉模様などがポップなカラーで仕上がっているデザインは、奇抜なようでいてなぜか飽きがきません。何年経ってもその新鮮さが変わらないところがとても魅力です。

もうひとつはSVENSKT TENNという、これもテキスタイルが中心のお店です。1920年代にデザインされたテキスタイルなのに、今でも新鮮でモダンに感じられるのには驚きです。気に入ったテキスタイルを使ったソファやランプシェード、ベッドカバーやクッションカバーなどが揃います。モダンデザインのキャンドルスタンドやクリスタル製品等も充実しています。